DX推進に向けた方向性
私たちの業界は、少子高齢化、環境意識の高まり、そしてオンライン購買の増加という社会的な変化に直面しており、これらが競争環境に大きな影響を与えています。このような状況において、当社ではデジタル技術の活用が不可欠であると認識し、業務効率化と短納期対応を推進することで、調達に関わるコスト増大や業務負荷の軽減に取り組んでいます。これらの取り組みは社内外に対して透明性を持って公表しており、さらなる進展を目指しています。
当社の経営ビジョンは、「デジタル技術を活用した流通効率化と顧客ニーズに応じた新しいサービス提供」に基づいており、これを通じて持続可能な成長を実現することを目指しています。デジタル化を加速させることで、より効率的な業務運営と市場の変化に即応できる体制を整えています。
その一環として、当社ではサプライチェーンのデジタルツインを導入し、データ駆動型の調達業務を展開しています。これにより、需要予測や在庫管理の最適化を実現し、適切な商品を適切なタイミングで提供することで、顧客満足度を一層高めることが可能となりました。さらに、パートナー企業との連携を強化し、持続可能な成長を共に推進していくことを目指しています。当社は今後も、デジタル技術を積極的に活用し、競争力のあるビジネスモデルを構築し続けることで、業界をリードしていきます。
DX推進の戦略
顧客満足度の向上
顧客情報や購買履歴のデータを活用し、カスタマイズされたサービスやプロモーションを提供することで、顧客ニーズに対応し、満足度の向上を図ります。
企業競争力の強化
商品データの整備やデジタルツイン技術の導入により、効率的な調達業務を実現し、業界全体の生産性向上を図ります。
DX人材の育成
社内にデジタル専門チームを設置し、DX推進に必要なスキルを持つ人材の育成を進めています。さらにIPAのセキュリティ資格を取得した人材を活用し、セキュリティ強化にも貢献します。
DX戦略実行に向けた環境整備
環境整備
社内サーバーの削減を進め、クラウドサービスへの移行を推進しています。また、経費システムなどクラウドソフトの活用により、業務効率化と情報漏洩対策を強化しています。さらに、IT資格取得を目指す社員向けの研修プログラムを導入し、今後もDX人材育成のための研修を充実させていく予定です。
DX推進の指標達成について
DX推進の成果指標
DX推進の成果指標として以下を設定しています。
・整備された商品データベースの件数
・サプライチェーンのデジタルツインの実現状況
当社ではデジタル化による業績向上を数値化し、定期的に評価・管理します。
清原DXビジョンの達成度は、期ごとにDX推進本会議で総括され、プレスリリースなどを通じて進捗状況が公開されます。
清原DXビジョンの主要な取り組みは、関係先との協力が重要であり、新システム開発を通じたデータ交換やサプライチェーンのデジタルツイン実現が新たな価値創造となります。
新規開発システムやサービスのローンチを通じて、取引先や外部関係者とのつながりを強化し、成果を生み出します。
また、期ごとに取締役会で個別のシステムや新規サービスの開発状況を総括し、経営レベルと連携してDX実装を推進します。
サプライチェーンデジタルツイン
当社では、顧客の要求や嗜好が多様化していることを認識し、データ駆動のアプローチを取ることで、より効率的で的確な調達業務を行い、顧客満足度を向上させることを目指しています。モノのデータを収集・分析することで、需要予測や在庫管理の最適化、サプライチェーンの効率化などを実現し、適切な商品を適切なタイミングで提供することができます。
データドリブンな顧客ニーズの最適化
顧客ニーズに合わせたサービス提供を実現するために、個別の顧客情報や購買履歴を活用し、カスタマイズされたオファーや特別なプロモーションを提供することも考えています。これにより、顧客は自分に最適な商品やサービスを手に入れることができ、顧客満足度の向上につながると考えています。
清原DX取り組み
Apparel Parts Market(アパレルパーツマーケット)は、アパレル服飾資材の専門商社 「当社」のBtoBオンラインサービスです。
社内や社外のどこからでもパソコンやスマートフォンを使って「商品を調べたい、注文をしたい」といったご要望にお応えして Apparel Parts Market を立ち上げました。
ボタン、ファスナー、リボン、テープなど、アパレル製品に必要な副資材を 弊社オリジナル商品を含めて9000点以上取り揃えています。(随時更新中)
DX戦略実行に向けた推進体制
推進への組織体制
DX推進本部を設置し、各事業部にDX推進担当者を配置しています。これにより、社内全体でのデジタル化を効果的に推進する体制が整っています。
人材育成・確保
外部の教育プログラムを活用してIT資格取得を支援しています。また、セキュリティ委員会を設置し、セキュリティ資格保有者などIT資格保有者が活躍できるポストを用意することで、DX推進に向けた人材強化を進めています。
DX推進本部とDX推進会議
DX推進本部では、各事業部長が指名したDX推進担当が、本部と各事業部で緊密に連携しながら、デジタルトランスフォーメーションを効果的に進める構成を実現しています。
サイバーセキュリティ体制
当社ではセキュリティ意識の向上と最新技術の導入を行い、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクに対応する。
DXを推進するために、従来からセキュリティ規定を作成し、社内ネットワークのセキュリティ強化施策や社員の啓蒙を行ってきました。今後、更なるセキュリティ強化のためにセキュリティ委員会を発足し、IPAサイバーセキュリティ経営ガイドラインに基づく内部監査を実施することで、具体的なセキュリティ課題を明確にして管理部門に改善を指示する体制を構築していきます。
サイバーセキュリティ向上のための施策
・経産省の定める情報セキュリティ監査基準および
同管理基準に基づく内部監査
・監査に基づくセキュリティ課題の明確化と改善評価
・情報処理安全確保支援士の育成
・社員の情報リテラシー向上支援
以上の取り組みにより、サイバーセキュリティの更なる強化を図り、DXにおける安全なビジネスプロセスを実現していきます。
デジタル人材計画
当社では、DX推進体制をベースに組織全体でのデジタル人材の配置を進めています。各事業部門においてもデジタル専門のチームや担当者を配置することで、デジタルイノベーションを促進し、業務効率や顧客サービスの向上に貢献しています。
セキュリティ体制においても、IPAのセキュリティ資格を取得した人材を中心に構成を組んでいます。